ウィーンのクリスマスマーケット、2012年はクリムトイヤー!
ウィーン国際空港から市街地へは、シティエアポート・トレイン(CAT)に乗って、ウィーン・ミッテ駅まで所要約16分です。リムジンバスで市街地へとアクセスすることもできます。
旅は中欧オーストリアのウィーンから始めます。ハプスブルク家の都ウィーンでは、ハプスブルク家の夏の離宮シェーンブルン宮殿や自然史博物館などウィーンの定番観光地を巡り、モーツアルトやベートーベン、シュトラウスら音楽家ゆかりの地を訪ねましょう。ショッピングならマリアヒルファー通りやノイバウガッセ通りへ。2012年は画家グスタフ・クリムト生誕150周年です。ベルヴェデーレ宮殿は代表作「接吻」をはじめとしたコレクションを所蔵。すでにクリムト特別展が開催されています。さらに美術史博物館、アルベルティーナ美術館、レオポルド美術館、ウィーンミュージアムなどでは2012年にクリムトの特別展覧会を開催予定です。
ドイツ語圏を中心としたヨーロッパの冬の風物詩。アヴェント期間中(クリスマス前の約4週間)、ウィーン市庁舎やマリア・テレジア広場、ベルヴェデーレ宮殿、シェーンブルン宮殿など各所でクリスマスマーケットが開かれます。スタンド(屋台)にはクリスマス関連商品がずらりと並び、見ているだけでも飽きません。防寒対策を忘れずに。スパイスが効いた甘く温かいグリューワインを飲んで身体を温めてください。ただし、アルコールが弱い人はご注意を。
ICと普通列車を乗り継いで、古都シュタイヤーへ
3日目は、ICと普通列車を乗り継いで、千年の歴史を持つ中世の町シュタイヤーへと出かけましょう。途中、ザンクト・バレンティンで乗り換えて所要時間は約2時間。シュタイヤー川とエンス川の合流地点の町シュタイヤーは、音楽家シューベルトが休暇で訪れ、ピアノ五重奏「マス」を作曲した町としても知られています。
冬はちょっと寒いですが、中世の町並みが保存される旧市街を散策しましょう。駅前からエンス川を望むと、川沿いに並ぶ古い町並みに目を奪われます。川を渡って旧市街の中心、シュタットプラッツ広場へ。ゴシック建築のブンメルハウス、ロココ様式の優雅な市庁舎など、絵のように印象的な建物が並びます。アヴェントの期間中、広場ではクリスマスマーケットが開かれ、大いに賑わいます。旧市街の南端、かつての城壁にあったノイトア門の側にあるインナー・ベルガー・シュターデル(郷土博物館)を訪れるのもいいでしょう。
また旧市街の北側にあるランベルク城へ。プロムナードではクリスマスマーケットが開かれ、城内では手工芸品などを売るクリスマスフェアが華やかなムードたっぷりに開かれます。シュタイヤーにはこの時期、「クリストキンドル・クリスマス特別郵便局」(2011年11月27日~2012年1月6日)がオープンし、独自にクリスマス切手を発行しています。特別郵便局へはシュタットプラッツ広場から出ているバスで行くことができます。
ECでウィーンから国境を越えてプラハへ、日帰り旅行先はオロモウツ
翌日は、チェコの首都であり、百塔の町と呼ばれるプラハへと移動です。オーストリア連邦鉄道(OBB)運行のユーロシティ(EC)に乗ってウィーン・マイトリンク駅から約4時間46分で、プラハ中央駅に到着します。OBB
ECの座席には電源ソケットを備えているほか、女性1人でご乗車のお客様向けのレディース・コンパートメントを確保。また食堂車で昼食を楽しむのもいいでしょう。
午後、プラハ到着後、市内散策へ。観光の拠点は旧市街広場。ここはロマネスクやゴシック、ルネサンス、バロック、ロココといったさまざまな建築様式の建物に囲まれた広場です。600年の時を刻む時計塔が聳える旧市庁舎(ゴシック、ルネサンス)、ゴルツ・キンスキー宮殿(ロココ)、石の鐘の家(ゴシック)、聖ミクラーシュ教会(ボヘミア・バロック)などが並びます。直ぐ側のティーン聖母教会は、黒い2つの尖塔が印象的。旧市街からカレル橋を渡って、プラハのシンボルのひとつプラハ城へ。城内東側にある小さな家々が並ぶ黄金小路。ここは番兵の住居だった場所で、20世紀初頭には作家フランツ・カフカも暮らしたという小さな家が残されています。
アヴェント期間中に旧市街広場で開かれるクリスマスマーケットへもお出かけください。マリオネットなどチェコらしい手工芸品などがマーケットのスタンド(屋台)で売っています。また焼きたての伝統菓子トルドゥロをぜひご賞味ください。
5日目は、チェコ東部のモラヴィア地方の古都オロモウツへと日帰りで出かけます。チェコ中央駅からスーパーシティ(SC)に乗れば、所要時間は約2時間6分で、エクスプレス(EX)に乗ると、約2時間37分で、オロモウツに到着します。SCは全席指定席ですので、鉄道パスを使って乗車の際は別途、座席指定券(お得なパスホルダー料金が適用されます)が必要となります。1等席と2等席のほか、ビストロ車両を連結し、ここで飲み物や軽食を販売しています。一方のEXは任意予約制ですので、座席指定券なくてもご乗車いただけます。またEXには食堂車が連結されています。
オモロウツの中心はホルニー広場で、ここにバロック芸術の傑作、世界遺産にも登録される高さ35mの聖三位一体の碑がそびえます。また仕掛け時計の外壁が印象的な市庁舎ですが、高さ75mの塔に登ると、町を一望にできます。